間質性膀胱炎で重症の人にあるハンナ病変は、痛みが強くでる原因になります。
ハンナ病変とは?
ハンナ病変は,ハンナ型間質性膀胱炎に特徴的なびらん(糜爛)性の病変です。胃潰瘍のような病気とは異なり、病変部の窪みはありません。平坦もしくは軽度に膨隆した病変で、境界は比較的明瞭です。表面は発赤病変で,出血を伴っていなければ,色調は比較的淡い色になります。
膀胱の中の病気の場所
膀胱の真ん中にあたる三角部にはできにくい特徴があります。膀胱の上の方や横の壁(頂部,側壁,後壁,およびそれらの境界部分)にできやすいです。時に左右に横断するように繋がるような病変を示します。
裂け目のような形をしている
全体に線状または分枝状のことが多い特徴があります。ときに,円形に近い小病変のこともあります。ハンナ病変の周囲には瘢痕や血管の増生がしばしばみられ,それらの血管や瘢痕は病変に収束しています。病変表面は平な形(平滑)をしていて,膀胱がんのようなぶどうの房の形(乳頭状)であることはありません。裂け目ですので、その部分に組織片や血液が付着していることもあります。病変部には正常の毛細血管構造はなく、コイル状に進行した血管がもつれた糸のように増生している特徴があります。病変は軽度の膀胱拡張でも不明瞭となるので,水を少量だけ注入した状態で観察する診察方法が有効とされてます。
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