米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)研究者らがScience Translational Medicineに報告した論文によると、皮膚の善玉菌を移植するとアトピー性皮膚炎が改善する
アトピー性皮膚炎には、いまのところ決定的になるような治療法は見つかっていない。
20人の小児を対象に研究
3~16歳のアトピー性皮膚炎小児患者20人を対象に実施されました。研究者らは、健康な人の肌から、皮膚に常在するRoseomonas mucosa(R. mucosa)と呼ばれるグラム陰性桿菌を単離して培養し、砂糖水と混ぜた溶液を治療に用いました。
この溶液を、はじめの3カ月間週に2回、最後の1カ月間は1日おきに、合計4カ月にわたって局所に塗布しています。
その結果、4カ月後までに20人中17人で皮疹や痒みが50%以上緩和しました。副作用は重いものは生じなかったのです。治療効果は、身体のどこでも効果がありました。