2020年10月12日 Lancet Infectious Disease誌電子版に報告された論文によると、違う遺伝子をもつ新型コロナウイルスに感染をしたとしています。
米国ネバダ州在住の25歳の男性は、2020年4月18日に、集団PCR検査にて陽性と判定されました。その後、ウイルス感染を示唆する症状(咽喉痛、咳、頭痛、悪心、下痢)が認められました。そして、5月6日と5月26日に受けたPCR検査の結果は陰性になりました。
その後、6月5日に息切れを呈する低酸素症が出現しました。鼻咽頭スワブ検査では陽性であり、さらに、6月6日に行った抗体検査では、SARS-CoV-2に対するIgG抗体とIgM抗体が検出されました。
PCR検査は、どちらも新型コロナウイルス感染
4月18日と6月5日に、48日間隔で行われたPCR検査が、どちらもSARS-CoV-2陽性を示したことになります。さらに、臨床症状は、いずれもCOVID-19と矛盾しないということになります。
遺伝子を調べると、この2つは違う新型コロナウイルス
遺伝子配列を調べる次世代シーケンサーにより、鼻咽頭スワブから抽出したSARS-CoV-2 RNAの配列を解読しました。すると、それぞれ感染していたウイルスの遺伝子には有意な差が見られました。
新型コロナウイルスは変化する!再感染がありえる!
この報告からわかるのは、新型コロナウイルスは変化するということです。そして、再感染することがあることです。