米ニューヨーク市のマウントサイナイ病院が、J Am Coll Cardiol. 2020 Oct 26. に投稿した報告では、COVID-19入院患者、心不全の既往あると死亡率上昇と考えられる。
患者6439例(平均年齢63.5歳、女性45%)を対象
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)入院患者6439例(平均年齢63.5歳、女性45%)を対象に、心不全の既往歴が転帰に及ぼす影響を後ろ向きに解析したデータです。この中から、国際疾病分類コードで心不全の既往歴があることが確認できた患者データを抽出しました。
さまざまなデータで悪化
その結果、心不全既往歴がある患者は心不全既往歴がない患者よりも、入院期間が長く(8日 vs 6日)、機械的換気実施のリスクが高く(22.8% vs. 11.9%)、死亡率が高いことがわかりました。(40.0% vs. 24.9%)。
話題になった投薬は無関係
レニンアンジオテンシン・アルドステロン系阻害薬使用の有無を問わず、心不全がある患者の転帰はほぼ同じであることがわかりました。
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