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TVT手術失敗後の筋膜スリングの成功率

TVT手術がうまくいかない。ということは、統計上2%あります
このとき、有効なのが、筋膜スリングという自分の体を利用した治療があります

この研究は、イランの医師たちにより、さまざまなタイプの失敗した抗失禁手術後のサルベージ手順として、自家恥骨膣筋膜スリング(AFPVS)の長期転帰を評価することを目的に実施されました。

 

2005年から2015年にかけて医療センターで何らかの抗失禁手術を受けた後に、尿失禁がなおらずにサルベージとして、AFPVSを受けた患者の医療記録を後ろ向きにレビューしました。これには、Revised Urinary Incontinence Scale (RUIS)というアンケートを用いています

 

Urine leakage relate to the feeling of urgency
尿漏れは切迫感に関係していますか?
Not at all

0

Slightly

+1

Moderately

+2

Greatly

+3

Urine leakage related to physical activity, coughing or sneezing
身体活動、咳またはくしゃみに関連する尿漏れがありますか?
Not at all

0

Slightly

+1

Moderately

+2

Greatly
Small amounts of urine leakage (drops)
少量の尿漏れ(滴下)がありますか?
Not at all
0
Slightly
+1
Moderately
+2
Greatly
+3
How often do you experience urine leakage?
どのくらいの頻度で尿漏れを経験しますか?
Never
0
Less than once a month
+1
A few times a month
+2
A few times a week
+3
Every day and/or night
+4
How much urine do you lose each time?
毎回どのくらいの尿を失いますか?
None
0
Drops
+1
Small splashes
+2
More
+3
TVT手術でうまくいかなかった場合に実施した筋膜スリングとは、イメージ図で書くとこんな感じです
TVT手術では、尿道の下の部分のメッシュテープが感染症をおこしたり、拒絶反応をおこします。この割合が米国の調査で、2.2%です
そこで、この部分を人間の体で補うというものです。
この組織は、腹部の筋肉をつかう場合がおおいです
腹部の血流のよい組織ならなんでもかまいません。
研究対象は、50歳前後で40人です
平均追跡期間は62.6±32.4ヶ月(範囲12-120)でした。40人の患者のうち、14人(35%)は腹圧性尿失禁SUIを有し、26人(65%)は混合性尿失禁を訴えたていました
合計15人(37.5%)の患者がBurch colposuspentionに失敗し、5人(12.5%)TVT、8人(20%)TOT、3人(7.5%)AFPVS、5人(12.5%)の患者がミニスリング手順の失敗でした
そこで、筋膜スリングをおこなった場合の結果です
彼らの調査では、全体的な成功率は65%でした。新たに発症した切迫性尿失禁が患者の25%で検出されています。

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