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心不全は、日帰り手術での 90日の死亡率と30日の術後合併症と有意に関連していました。

医学誌JAMAに発表されたスタンフォード大学の研究者らは、日帰り手術に適する患者と、適さない患者を区別するのに心不全で研究をしています。

Association between heart failure and postoperative mortality among patients undergoing ambulatory noncardiac surgery

JAMA Surgery 2019年7月10日

米国ではほとんどの手術が日帰り手術です。その中から入院させるべき患者を探し出すのが課題です。日本とは真逆です。

外来手術を受けていた心エコー検査(左心室収縮機能障害)および臨床(症状)重症度のさまざまなレベルで心不全のある患者とない患者の術後死亡率と合併症のリスクを評価する研究をしました。

合計355121人の患者が対象になりました。心不全のある19 353人の患者(平均年齢67.9; 96.9%男性)および心不全のない334 768人の患者(平均年齢、57.2 歳; 90.0%男性)を分析したところ、心不全のない患者と比較して、心不全の患者は術後90日死亡のリスクが高いことがわかりました。

収縮機能が低下すると、死亡リスクが徐々に増加していました。心不全のない患者と比較して、心不全の症候性患者は、心不全の無症候性患者と同様に、死亡のリスクが高いことがわかりました。心不全の患者は、心不全のない患者よりも術後30日間の合併症を経験するリスクが高かったこともわかりました。

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