日本の大阪市立大学は、間質性膀胱炎に対して高圧酸素療法による治療を成功させて論文として発表しています。
2004年12月から2009年7月までの以前の治療レジメンでは改善されなかった重度の症状のある11人の患者に対してHBO治療(2.0ATA60分/日×5日/週2または4週間)が実施されました。
11人の患者のうち7人は、HBO治療後12か月の間に症状の持続的な改善を示しました。これらのレスポンダーは、12か月後に骨盤痛スケールと緊急度スケールがそれぞれ7.7±1.0と6.6±0.9から3.4±2.5と4.3±2.4に減少したことを示しました(p <0.05)
なぜ効果がでるのでしょうか?
HBO治療の根底にある作用機序は、溶存酸素による血漿の過飽和に起因します。これにより、循環組織と周囲の組織との間の濃度勾配が増加し、損傷した低酸素尿路上皮組織に酸素が入ることができます。HBO治療は、食作用および血管形成に関連する増殖因子の産生[含む白血球機能の刺激を介して、損傷した組織における健全な組織の成長を促進します
間質性膀胱炎において、健全な組織をつくるように促す効果が出ているものとおもわれます。