年齢が高い女性ほど進行した子宮頸がんの診断が多く、長期の生存率も若い女性に比べて不利な可能性が示唆されています。2023年1月9日にCancer Epidemiology, Biomarkers and Prevention誌でオンラインで発表された分析によると、65歳以上の女性は、若い女性に比べて進行した子宮頸がんの診断がより頻繁であり、長期生存率も低い可能性があります。
研究者は、2009年から2018年の間にカリフォルニアがん登録から得られたデータを使用して、21歳以上の12,442人の女性を特定しました。これらの女性は子宮頸がんの診断とその時点でのがんの進行段階、そして5年間の生存率を持っていました。65歳以上の患者の約71%が進行期の疾患(段階2から4と定義)と診断され、若い女性の48%と比較して高い割合でした。さらに、65歳以上の女性と比較して、65歳未満の患者の5年生存率は著しく低く、80歳以上の女性はすべての年齢層で最も低い生存率を示しました。
現在の子宮頸がんのスクリーニングガイドラインでは、常に正常なスクリーニングテストを受けてきた65歳以上の女性に対して、パパニコラウ試験などの検査を中止することを推奨しています。この分析の結果は、年齢だけでなく、過去のスクリーニング歴も考慮する重要性を強調しています。