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新型コロナウイルスは、糞便エアロゾル感染という盲点がある

中国からの論文では、糞便エアロゾル感染という盲点があることを示しています。

Kang M, et al. Probable Evidence of Fecal Aerosol Transmission of SARS-CoV-2 in a High-Rise Building. Ann Intern Med. 2020 Sep 1.

中国・広州市で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患した高層マンション住民3家族9例の疫学調査を実施しました。”糞便エアロゾル”の可能性を検証しています。

便器からの感染は見逃しやすい

 3家族のうち1家族にCOVID-19感染中心地の武漢市への渡航歴がありましたが、他の2家族は渡航歴がなりませんdした。また、渡航歴がある1家族よりも発症が遅かった。

エレベーターでの感染は否定的

エレベーターなどの共有スペースを介した感染の根拠はありませんでした。3家族が居住していた3戸は垂直に並んでおり、主浴室の排水管がつながっていました。

環境検体としてマンション内83戸のうち11戸、共有スペース、排水システムから壁面検体と空気検体237個を採取して調べたところ、環境検体が陽性となった場所も、通気口を介してウイルス含有エアロゾルが垂直方向に広がったことと整合しました。

クラスター班の報告でも便器は要注意

便器は盲点です。前に使った人が、COVID-19であった場合、感染を広げてしまいます。施設での対策にいかすべき点とおもわれます

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