経膣分娩と帝王切開分娩後の骨盤底の罹患率について調べた論文がある
スペインの研究者が2021年に発表したものである。
J Clin Med
. 2021 Apr 13;10(8):1652. doi: 10.3390/jcm10081652.
Pelvic Floor Morbidity Following Vaginal Delivery versus Cesarean Delivery: Systematic Review and Meta-Analysis
「骨盤底障害」または「骨盤底罹患率」および「分娩」の組み合わせで、2009年12月から2019年12月に学術論文として発表されたものを再検討した。
1,597,303人の参加者からなる適格基準を満たす13の研究が特定された。
尿失禁(UI)27.9%(報告された症例を伴う7件の研究で5411人の患者)、骨盤臓器脱(POP)14.2%(報告された症例を伴う8件の研究で6019人の患者)、および肛門失禁(AI)0.4%(報告された症例を伴う5件の研究)の3つが、この中に含まれました
経腟分娩(VD)グループと帝王切開(CD)グループの3つの罹患率すべてと全体的な罹患率を調べると、
UI OR = 2.17、95%CI 1.64-2.87、不均一性≤0.0001のp、I 2 = 84%;
POP OR = 3.28、95%CI 1.91-5.63、異質性≤0.043のp、I 2= 63%;
AI OR = 1.53、95%CI 1.32-1.77; 不均一性≤0.291の場合のp、I 2 = 20%;
全体的な罹患率(OR = 2.17、95%CI 1.64-2.87;不均一性≤0.0001のp、I 2 = 84%)。
と統計確認されました
このことから、膣分娩は、主にUI、POP、AIなどの骨盤底障害の出現に直接関係しているといえます
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