menu

新型コロナウイルス~2度目は重症化するのか、それとも軽症で済むのか

医学誌 The Lancet 2020年10月12日に掲載された論文の症例によると、2020年4月上旬、米国25歳の男性が、のどの痛み、咳、頭痛、吐き気を訴えた。PCR検査で新型コロナ陽性と判定。その後数週間の自宅隔離を経て2度再検査を行い、完全に回復したと判断された。

 

2度目も同じコロナウイルスであると考えられた

しかし、5月末に再び発症。前回よりも症状が重く、呼吸困難に陥り、緊急治療室で酸素吸入を必要とした。4月と5月のウイルスDNAから、2度目は再感染だったことが明らかになった。

 

 

スウェーデンでは2020年10月に、150人に関して再感染かどうかの調査を開始した。

ブラジルでも95例を追跡研究している。

メキシコでは、258人が再感染したとしている。そのうち15%近くが重症化した。さらに4%が死亡した。

このデータセットからは、最初の感染で重い症状を示した患者は2回目の感染で入院する可能性が高いことが明らかになった。

 

2度目は重症か。軽症か?

体がコロナウイルスに再びさらされた場合、免疫応答が実際にどのように働くかは現時点ははっきりしていない。う

医学誌Nature Medicineに4月29日に、発表された調査では、新型コロナウイルスに感染すると発症から2週間後までに抗体ができる人は95%前後に上ることが示されている

しかし、この抗体をもつことが、軽症になるか、重症になるかは、いまのところはわからないとされている。

MedRxivに発表された研究では、新型コロナに対する免疫自体は非常に強いとする研究が最近になって出てきている。英国で36万5000人を対象に行われた予備的な研究など、新型コロナの抗体レベルが感染から2カ月以内に下がったことを示す研究結果がある。

 

 

結局は、マスクを使って予防すること

こうしたことから、現時点はマスクをして、手洗いを習慣化して予防することが重要である。

COVID-19肺炎に対するヒドロキシクロロキン、アジスロマイシン、およびシクレソニドによる三重療法

間質性膀胱炎に対する微弱な膣ヤグ・レーザー治療

関連記事

  1. 飲料水などの SARS-CoV-2 の残留性のま…

    未処理の飲料水に SARS-CoV-2 が存在する可能性はあるが、供給されて…

  2. 新型コロナウイルス感染は、心不全があると死亡率が…

    米ニューヨーク市のマウントサイナイ病院が、J Am Coll Cardiol…

  3. コロナウイルスの蔓延を防ぐ<社会的距離、手洗い、…

    定期的に手を洗い、友人や家族からの距離を保ちます。しかし、まだ質問がありま…

  4. においのリハビリテーション

    「嗅覚トレーニング」は、特定の嗅覚障害の治療に役立つ可能性があると、医学ジャ…

  5. 顔マスクの不快感への対処

    COVID-19の蔓延を減らすために、私たちは最近顔マスクを着用する必要があ…

  6. 小児新型コロナウイルス感染と心臓

    米国の小児多臓器系炎症性症候群(MIS-C)を呈した新型コロナウイルス感染症…

  7. 研究によると、COVID-19の死亡率は女性より…

    Frontiers in Immunologyに掲載されたレビューでは、ハ…

  8. COVID-19と子供たち

    医学雑誌”Pediatrics”で発表されたこれまでの最大の研究には、中国…

PAGE TOP