COVID-19の抗体は、過去に感染をしたかどうかがわかる指標になります。けっして、もう感染しないというわけではないです。しかし、この抗体をみることで、その人の家族の誰かが、いま新型コロナウイルス感染になっている可能性を示しています。
Gudbjartsson DF, et al. Humoral Immune Response to SARS-CoV-2 in Iceland. N Engl J Med. 2020 Sep 1.
アイスランドの研究
アイスランドで、重症新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染に対する液性免疫反応の持続性を検討した報告です。
血清検体中の抗体価は2種類のpan-免疫グロブリン(pan-Ig)アッセイで測定した。
研究結果からは、SARS-CoV-2感染から回復したあとpan-Igアッセイを受けた1215例の血清陽性f率は91.1%で、ウイルス抗体価は定量的PCR(qPCR)検査での診断後2カ月間は増加していました。その後の2カ月間はプラトー状態が維持されました。
アイスランド国内でのSARS-CoV-2感染率は0.9%、感染致死率は0.3%と推定された。全SARS-CoV-2感染患者のうち56%はqPCR検査で診断を確定した患者で、14%はqPCR検査を実施しなかった検疫隔離患者、30%はqPCR検査を実施せず検疫隔離もしていない患者と推定されました。
抗体は有効な情報になる
抗体については、その情報をどう扱うかが問われていますが、一番無難なのは、感染したことがあるということです
これにより、もう一度感染対策をみなおすきっかけになる人もいると考えられます